【秋の味覚を楽しむ】ぎんなんの栄養とおすすめレシピ

【秋の味覚を楽しむ】ぎんなんの栄養とおすすめレシピ

秋の味覚の代表である「ぎんなん」。料理に少量使うだけで秋を感じられますね。ぎんなん1粒の中にはどんな栄養素が詰まっているでしょうか。今回はぎんなんの栄養素について解説し、おすすめレシピもご紹介します。

2022年09月14日

ぎんなんって?

ぎんなんは秋の味覚の代表

秋になると葉が黄色く色付くイチョウの木。この木にできる実が「ぎんなん」です。 イチョウの木は春になると花が咲き、花が終わるころになるとぎんなんが実りはじめます。夏の間に大きくなり、葉が黄色く色付く前に熟します。このころの9月~11月ぐらいがぎんなんの旬の時期です。

上手な選び方と保存方法

殻の表面が白く滑らかで、振ったときにカラカラと音がしないものは、実が詰まっていて良いぎんなんと言われています。 殻付きのままなら保存容器などに入れて1か月ほど冷蔵保存できますが、実がしぼんでいくので、早めの方がおいしく食べられます。また、殻をむいたぎんなんをさっとゆで、薄皮をむいたものは、1か月程度冷凍保存が可能。使いたいときに、必要な量を使えるので、便利でおすすめです。

便利な商品がある

最近は、ぎんなんの水煮缶やパウチに入った商品が多くあります。殻や薄皮の処理ができているので、すぐに好きな量を使えます。料理に使いたいときはこのような商品がおすすめです。

ぎんなんの栄養

エネルギー源が含まれる

4割弱は炭水化物が含まれ、その他にたんぱく質、脂質も含まれます。これらは3大栄養素と呼ばれ、からだのエネルギー源となる栄養素です。からだの機能を維持して、生活活動をするためにエネルギーは不可欠です。その基本となる栄養素がぎんなんには詰まっています。

エネルギー源の代謝を助けるビタミンB1が多い

糖質をエネルギーに変えるときに必要なビタミンです。エネルギー源となる糖質を摂っても、その代謝がうまく回らないと上手にエネルギーとして利用できず、体脂肪になってしまいます。元気に活動するためだけでなく、脂肪をからだに蓄積させないためにも大切な栄養素です。

抗酸化ビタミンのビタミンCとEが多い

抗酸化ビタミンであるビタミンCとビタミンEが多く含まれます。抗酸化ビタミンとは、活性酸素の働きを抑える抗酸化作用のあるビタミンのことです。活性酸素とは、微量ではからだに良い働きをしますが、増えすぎると過酸化脂質を作り、それが動脈硬化につながります。また免疫機能の低下や老化にもつながりますので、これらを予防するためにも抗酸化ビタミンを摂ることは大切です。

カリウムが多く含まれる

私たちのからだの細胞にはカリウムとナトリウムが含まれ、細胞の機能を支えています。細胞の内側にはカリウムが、細胞の外側にはナトリウムが多く含まれ、お互いが常に適正な濃度になるように、調節し合うのが特徴です。ナトリウム量が多くなりすぎたときに、カリウムはナトリウムを排出しやすくする働きがあります。そのため、カリウムを摂ることは、高血圧を予防することにつながります。

ぎんなんのおすすめレシピ

紅葉にんじんで!秋の吹き寄せごはん

秋の味覚がたくさん味わえる、秋らしいごはんです。ぎんなんは少量でも加えることで秋らしさが加わり、彩りと食感もプラスすることができます。この時季に一度は作りたいおすすめのごはんです。 ▶「紅葉にんじんで!秋の吹き寄せごはん」レシピはこちら

気分は居酒屋!おうちで焼きとり

おうちで作れる焼き鶏のレシピです。鶏肉やねぎだけではなく、ぎんなんも串に刺して焼くととってもおいしです。彩りとかわいらしさがプラスされ、食卓がにぎやかになります。グリルやトースターで焼いてすぐ、焼き立てを食べるのがおすすめです。 ▶「気分は居酒屋!おうちで焼きとり」レシピはこちら

まとめ

今だけの秋の味覚を楽しみましょう!

秋の味覚の定番「ぎんなん」を食べて、食卓から秋を楽しみたいですね。ただ、ぎんなんの可食部分には、ビタミンB6の作用を妨げる中毒物質が含まれます。特に解毒能力の弱い幼児は中毒症状が起きる可能性もありますので、食べ過ぎには注意しましょう。 【参考文献】 ・食べ方&保存のコツ事典/監修 吉田企世子/株式会社ナツメ社/2020年11月発行 ・国立健康・栄養研究所/ビタミンについての解説 ビタミンB1解説/「健康食品」の安全性・有効性情報 (https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail173.html) 閲覧日:2022年4月20日 ・厚生労働省/健康用語辞典 栄養・食生活 抗酸化ビタミン/e-ヘルスネット (https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-008.html) 閲覧日:2022年4月20日 ・厚生労働省/健康用語辞典 栄養・食生活 カリウム/e-ヘルスネット (https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-005.html) 閲覧日:2022年4月20日 ・公益財団法人日本中毒情報センター資料/ギンナンの食べ過ぎに注意しましょう。 (file:///C:/Users/mika%E4%BB%95%E4%BA%8B/Downloads/ginkgo20201021_2-1%20(2).pdf) 閲覧日:2022年4月20日

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著者

原 美香(管理栄養士)

食べることが大好きで大学で栄養学を学ぶ。卒業後は食品会社を経て、管理栄養士の会社で特定保健指導、スーパーや惣菜店のメニュー開発等に携わる。現在はオンラインでのコラムを執筆中。1男1女の母としても奮闘中! 生活を楽しく豊かにしていく食事を目指しています!


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