【管理栄養士が解説】お酒はいくら飲んでも太らないって本当?

【管理栄養士が解説】お酒はいくら飲んでも太らないって本当?

お酒好きの人の中には、「お酒は飲んでも太らない」と言って、たくさん飲んでいる方もいますよね。「でも確かにお酒を飲むとトイレに行きたくなる…」「水分だから、どんどん体からでていくから。お酒はたくさん飲んでも太らない?」なんて思っていませんか?今回はそんな疑問を管理栄養士が解説します。

お酒を飲むとトイレが近くなる2つの理由+α

どんなアルコール飲料でも、2つの利尿作用が有ります。

1.アルコール自体に血液中の抗利尿ホルモンの分泌を抑制する働きがあること。
2.当たり前といえば当たり前ですが、お酒はほとんどが水分ということ。

アルコールの中でも、特に利尿作用が強いのはビールとワインです。この2つのお酒には、カリウムが多く含まれており、カリウムはナトリウムを水分とともに尿中へ排泄する利尿作用があります。

このため、ビールやワインを飲むとトイレが近くなるというのがプラスαの理由だと言えるでしょう。ビール大びん1本で、1日のカリウム摂取量のおそよ1割程度も含まれます。

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尿として出るから太らない?

カロリーがある!

お酒を飲むと、利尿作用によってトイレが近くなります。だからといって、飲んだお酒がそのまますぐに排出されているわけではありません。

お酒には、アルコールによるカロリーが含まれます。また清酒、ワイン、ビールなどの醸造酒には、原料の米や麦やブドウなど糖質系のカロリーが含まれます。例えば、ワイン2杯分は、コンビニのおにぎり2個分のカロリーと同じくらいあるんです。アルコール由来のカロリーは、すぐに消費されるのが特徴です。

しかし、糖質系のカロリーは、ごはんやお砂糖と同じようにエネルギーとして使われ、過剰なものは体脂肪として蓄えられます。アルコール由来のカロリーも過剰に摂取すれば、糖質と同じように太る原因になるということですね。

食欲が止まらない?!

アルコールには、食欲を増進させる働きがあります。その上、酔いが回ると判断力や自制心が鈍るため、食べ物からの摂取エネルギーも増える傾向があります。

また、ビールやワインなどカリウムが体内のナトリウムを取り込んで排出させるため、塩分の多い食べ物が欲しくなり、おつまみをどんどん食べてしまうと塩分の過剰摂取の心配もあります。

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お酒との上手な付き合い方

お酒を大量に飲んだ場合、肝臓はアルコールの処理に追われて、体内では脂肪を分解する仕事ができなくなってしまいます。コレが原因で脂肪肝のリスクが高くなるだけでなく、アルコール性肝炎や肝硬変などの引き金にもなりかねません。

肝臓がアルコールを分解して無毒化する処理能力は、一般的に一日当たりアルコール30gと言われています。その量は、ビールなら大びん1本分、日本酒なら1合程度です。

この適量を意識して、会話や食事を楽しみながらゆっくり飲むように心がけましょう。ダイエット中であれば、お酒のカロリー分は食事のカロリーを調節することが必要です。

まとめ

お酒好きの人は、無理に制限をしてしまうと、かえってストレスを溜める原因になることも。そんな人は、お酒に関する正しい知識をもって賢く飲むようにすれば大丈夫ですよ。お酒は飲んでも飲まれずに、上手にお付き合いしてダイエットの味方につけて楽しみましょう。

【我慢しなくてOK】ダイエットをしながらお酒を楽しむ方法

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