【皮ごと食べられる!】春の食材「新じゃがいも」の魅力とおすすめレシピ3選

【皮ごと食べられる!】春の食材「新じゃがいも」の魅力とおすすめレシピ3選

冬の終わりが近づき、春の兆しを感じ始める頃になるとスーパーに並び始めるのがコロコロとした「新じゃがいも」。じゃがいもは1年中販売されているので、いつでも食べることができますが、新じゃがいもは旬の時期にしか味わえません!今回は、春を感じる新じゃがいもの魅力とおすすめレシピをご紹介します。

2020年03月10日

そもそも「新じゃがいも」って何?

収穫後すぐに出荷される新鮮なじゃがいも

なんと、意外にも「これが新じゃがいもだ!」という定義はないのですが、一般的には3月〜6月の春から初夏にかけて収穫されたものを、新じゃがいもと呼んでいます。通常のじゃがいもは収穫後に貯蔵されてから出荷されますが、新じゃがいもは収穫後すぐに出荷されます。

春に出回る新じゃがいもは九州産が多い

じゃがいもの生産量は約80%を北海道が占めていますが、北海道に次いで多いのが鹿児島県や長崎県で、春から夏にかけて出回る新じゃがいもの多くが九州産なのです。 通常のじゃがいもは冬から春先にかけて作付けし、秋以降に収穫、貯蔵、出荷されます。しかし、春に多く出回っている新じゃがいもは、冬に作付けし、春に収穫、出荷されるものがほとんどです。 参照:農林水産省「消費者の部屋」 (https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1204/01a.html)

新じゃがいもをオススメする理由

下処理が楽

通常のじゃがいもは皮が厚いため、皮を剥かないと食べられませんが、新じゃがいもは皮が薄いため皮ごと食べられます。また、皮が柔らかいので、水洗いするときに擦れば簡単に剥けるため、通常のじゃがいもに比べて下処理が楽というのも特徴の一つです。

火の通りが早い

収穫後にすぐに出荷されるため、水分量が多いという特徴もあります。そのため、通常のじゃがいもに比べて火の通りが早いです。通常のじゃがいものようなホクホクとした食感は弱いのですが、その代わりにしっとりとした独特の食感が楽しめます。しかし、水分量が多いため長期間の保存には適していませんので、購入した際は早めに食べましょう。

新じゃがいもの注目すべき3つの栄養素

ビタミンC

コラーゲンの生成を促したり、メラニン色素の合成を抑えシミやソバカスを防ぐなど、美肌作りには欠かせないビタミンC。小さいサイズの新じゃがいも1個分(約40g)には、ビタミンCが11mg含まれています。レモン果汁大さじ1杯に含まれるビタミンCが8mgですので、ほぼ同等の量が含まれています。 また、ビタミンCは熱に弱い性質を持っていますが、新じゃがいもに含まれているビタミンCはでんぷんで保護されているため、加熱による損失が少ないという特徴があります。

食物繊維

食物繊維には血糖値の上昇を抑えたり、コレステロールを便と一緒に排泄してくれる水溶性と、便のかさを増やし腸壁を刺激して排便を促す不溶性の2種類があります。新じゃがいもは水溶性・不溶性の両方を含んでいます。 ですので、便を軟らかくする水溶性食物繊維と腸を刺激する不溶性食物繊維が含まれているため、便が硬い、腸の動きが悪いなど、便秘に悩んでいる方におすすめです。

カリウム

味の濃いものにはナトリウムが多く含まれており、ナトリウムには水分を体内に引き寄せる働きがあります。 そのため、たくさん摂ると体に水分がたまり、むくみを引き起こしてしまいます。この余分なナトリウムを体の外に排泄する働きを持つのがカリウムで、新じゃがいもにはカリウムも多く含まれているのです。 むくみが気になる方や、塩分の摂りすぎが気になる方にはカリウムの多い新じゃがいもはおすすめです。

新じゃがのおすすめレシピ3選

新じゃがの甘味噌だれ焼き

新じゃがいもを丸ごと食べられるレシピ。甘味噌は子供から大人まで万人受けする味付けです。あと1品欲しいなという時におすすめです! ▶「新じゃがの甘味噌だれ焼き」の作り方を見る

ノンオイル☆グリルポテト

「油で揚げたじゃがいもはカロリーが気になる…」という方におすすめなのが、油を使わずにグリルで焼いたレシピ。皮ごとグリルすることで風味が増します。メイン料理に添えにもGood! ▶「ノンオイル☆グリルポテト」の作り方を見る

新じゃがのヨーグルトパンキッシュ

水分が多くしっとりとした新じゃがいもを使ったキッシュ。食パンで作るので簡単で、しかもフィリングは生クリームの代わりにヨーグルトを使ってヘルシーに。このレシピ1つで主食・主菜・副菜の要素を持っていますので、休日のゆっくり過ごす朝におすすめです! ▶「新じゃがのヨーグルトパンキッシュ」の作り方を見る

まとめ

今しか食べられない新じゃがいもを味わおう!

じゃがいもは私たちの生活で身近な食材の一つですが、新じゃがいもは旬の時期にしか味わえません。 「じゃがいもは太る」というイメージをお持ちの方もいますが、小さいサイズの新じゃがいもは、1個あたり約30kcalとお寿司のシャリ部分1貫分と同じくらいのカロリーです。 そのため、食べ過ぎなければカロリーを気にする必要はありません。しかし、油で揚げたり、カロリーの高い調味料をたくさん使うなど、調理方法によってカロリーが変わってきますので、注意してください。今回ご紹介したレシピを参考に、旬の美味しい新じゃがいも食べてみて下さいね!

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著者

河村 桃子(管理栄養士)

管理栄養士として病院やクックチル(食材を調理加熱したあとに急速に低温冷却しチルドの状態で管理する調理法)のコンサルティング、栄養専門学校講師の業務に携わる。現在はフリーランスの管理栄養士として、「今日の食事で明日の自分は変わる」をモットーに、コラム執筆や特定保健指導、レシピ提案、食事講座など働く大人の食事サポートを行っている。


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