【脳卒中も予防?】管理栄養士が唐辛子の魅力を解説
唐辛子といえば、辛みがあり、食べると身体が熱くなるため、ダイエットに良さそうなイメージがあるのではないでしょうか。去年12月に、イタリアにあるI.R.C.C.S.(Scientific Institute for Research, Hospitalization and Healthcare)の予防疫学部門、サニタ医科大学、インスブリア大学、地中海心臓センターからの共同研究にて、「唐辛子は、心臓発作や脳卒中を予防するかもしれない」という結果が発表されました。今回、管理栄養士がこの研究結果を紹介し、唐辛子の魅力について解説したいと思います。
2020年03月09日
唐辛子とは?
唐辛子の知識
鷹の爪、青唐辛子、赤唐辛子など、辛みの強さが違いますが、唐辛子にはカプサイシンという辛み成分が含まれています。このカプサイシンが、私たちの食生活や健康に影響すると言われています。 【食べるだけでダイエット!】やっぱりスゴイ!「キムチ」の発酵パワーでやせる秘密とは?
「唐辛子を食べることは心臓発作や脳卒中を予防するかも」という研究内容の結果について
要約すると
22,811人を対象に、平均8年間の追跡調査を行ったところ、「唐辛子を週4日以上、習慣的に摂取する人は、日頃、健康的な食事をしてない人でも、心筋発作や脳血管疾患の死亡リスクを下げた」という研究結果が報告されました。これを反映すると、唐辛子を頻繁に摂取した方がいいと思う方も多いと思いますが、その際での、利点と注意点を紹介したいと思います。
唐辛子に含まれるカプサイシンの利点
利点1:食欲を増進させる
カプサイシンを摂取することで、口や食道、胃が適度に刺激され、唾液がより分泌され、食欲が増します。
利点2:エネルギー代謝を高める
カプサイシンが体内に吸収されると、アドレナリンがより分泌されます。このアドレナリンは、私たちの脂肪代謝などのエネルギーの代謝を促進したり、発汗を促します。
利点3:心臓発作や脳卒中を予防する可能性がある
こちらは、先ほど紹介した研究結果での結論です。 ただ、「唐辛子やカプサイシンを含む、類似の種類の生化学的メカニズムは更なる研究が必要」と締めくくっています。
唐辛子を摂る上での注意点
注意点1:過剰摂取は避ける
少量のカプサイシンの摂取は胃粘膜の保護作用がありますが、過剰にカプサイシンを摂取すると、感覚神経の機能不全を起こし、胃粘膜の保護作用をなくします。
注意点2:子どもや感受性の強い方は控える
同じ量の唐辛子であっても、子どもや感受性の強い人には、辛みよりも痛みを強く感じたり、あるいは、味を感じにくくすることがあります。自分の好みにあった適度な量の唐辛子を調理に取り入れましょう。
唐辛子を使ったレシピを公開
レシピ1:ミューズリーバーグのトマトカップ
中身をくり抜いたトマトに、ピリ辛なハンバーグを詰めて焼く、一風変わった主菜です。また、繋ぎ目に使うパン粉の代わりに、朝食に食べるシリアルのミューズリーを使うため、普段のハンバーグのマンネリ化を脱却できるレシピです。 ▶「ミューズリーバーグのトマトカップ」のレシピはこちら
レシピ2:海老と豆苗のペペロンチーノ風
パスタの代わりに、豆苗を使った主菜です。普段、豆苗を食べない方でも、ペペロンチーノが大好きな方は、豆苗が食べやすくなるかもしれません。 ▶「海老と豆苗のペペロンチーノ風」のレシピはこちら
まとめ
適量な量を
今回、イタリアで報告された研究結果を紹介しつつ、唐辛子の魅力や注意点について、解説しました。今まで、唐辛子を調理に使われたことがない方も、紹介したレシピを是非、参考にしてみて下さいね。 【参考文献】 「唐辛子を食べることは心臓発作や脳卒中を予防するかも」(国立健康・栄養研究所) https://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=69105&-lay=lay&-Find.html (アクセス日:1月30日) カプサイシンに関する詳細情報(厚生労働省) https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/capsaicin/syousai/index.html#no2 (アクセス日:1月30日) 【ししとう】嬉しい栄養素と管理栄養士のレシピ2選
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著者
ウィリアムズ 早苗(管理栄養士)
大学卒業後、食品会社にてメニュー開発を経験。現在はオンラインでの栄養指導や、メディアでの執筆をしています。私たちが抱えている、食や健康に関しての問題点に注目し、それに向けての解決策の糸口となるようなお手伝いが出来る事をモットーにしています。