【脳卒中も予防?】管理栄養士が唐辛子の魅力を解説

【脳卒中も予防?】管理栄養士が唐辛子の魅力を解説

唐辛子といえば、辛みがあり、食べると身体が熱くなるため、ダイエットに良さそうなイメージがあるのではないでしょうか。去年12月に、イタリアにあるI.R.C.C.S.(Scientific Institute for Research, Hospitalization and Healthcare)の予防疫学部門、サニタ医科大学、インスブリア大学、地中海心臓センターからの共同研究にて、「唐辛子は、心臓発作や脳卒中を予防するかもしれない」という結果が発表されました。今回、管理栄養士がこの研究結果を紹介し、唐辛子の魅力について解説したいと思います。

唐辛子とは?

唐辛子の知識

鷹の爪、青唐辛子、赤唐辛子など、辛みの強さが違いますが、唐辛子にはカプサイシンという辛み成分が含まれています。このカプサイシンが、私たちの食生活や健康に影響すると言われています。

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「唐辛子を食べることは心臓発作や脳卒中を予防するかも」という研究内容の結果について

要約すると

22,811人を対象に、平均8年間の追跡調査を行ったところ、「唐辛子を週4日以上、習慣的に摂取する人は、日頃、健康的な食事をしてない人でも、心筋発作や脳血管疾患の死亡リスクを下げた」という研究結果が報告されました。これを反映すると、唐辛子を頻繁に摂取した方がいいと思う方も多いと思いますが、その際での、利点と注意点を紹介したいと思います。

唐辛子に含まれるカプサイシンの利点

利点1:食欲を増進させる

カプサイシンを摂取することで、口や食道、胃が適度に刺激され、唾液がより分泌され、食欲が増します。

利点2:エネルギー代謝を高める

カプサイシンが体内に吸収されると、アドレナリンがより分泌されます。このアドレナリンは、私たちの脂肪代謝などのエネルギーの代謝を促進したり、発汗を促します。

利点3:心臓発作や脳卒中を予防する可能性がある

こちらは、先ほど紹介した研究結果での結論です。
ただ、「唐辛子やカプサイシンを含む、類似の種類の生化学的メカニズムは更なる研究が必要」と締めくくっています。

唐辛子を摂る上での注意点

注意点1:過剰摂取は避ける

少量のカプサイシンの摂取は胃粘膜の保護作用がありますが、過剰にカプサイシンを摂取すると、感覚神経の機能不全を起こし、胃粘膜の保護作用をなくします。

注意点2:子どもや感受性の強い方は控える

同じ量の唐辛子であっても、子どもや感受性の強い人には、辛みよりも痛みを強く感じたり、あるいは、味を感じにくくすることがあります。自分の好みにあった適度な量の唐辛子を調理に取り入れましょう。

唐辛子を使ったレシピを公開

レシピ1:ミューズリーバーグのトマトカップ

中身をくり抜いたトマトに、ピリ辛なハンバーグを詰めて焼く、一風変わった主菜です。また、繋ぎ目に使うパン粉の代わりに、朝食に食べるシリアルのミューズリーを使うため、普段のハンバーグのマンネリ化を脱却できるレシピです。

▶「ミューズリーバーグのトマトカップ」のレシピはこちら

レシピ2:海老と豆苗のペペロンチーノ風

パスタの代わりに、豆苗を使った主菜です。普段、豆苗を食べない方でも、ペペロンチーノが大好きな方は、豆苗が食べやすくなるかもしれません。

▶「海老と豆苗のペペロンチーノ風」のレシピはこちら

まとめ

適量な量を

今回、イタリアで報告された研究結果を紹介しつつ、唐辛子の魅力や注意点について、解説しました。今まで、唐辛子を調理に使われたことがない方も、紹介したレシピを是非、参考にしてみて下さいね。

【参考文献】
「唐辛子を食べることは心臓発作や脳卒中を予防するかも」(国立健康・栄養研究所)
https://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=69105&-lay=lay&-Find.html
(アクセス日:1月30日)

カプサイシンに関する詳細情報(厚生労働省)
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/capsaicin/syousai/index.html#no2
(アクセス日:1月30日)

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