【最新文献から学ぶ】たまに食べるあの食品が健康に影響する?

【最新文献から学ぶ】たまに食べるあの食品が健康に影響する?

感染予防などの免疫強化のためにも、健康の大切さを再確認するこの頃。健康のためにいつも食事に気を使っているから「たまにはいいかな…」と、菓子類や加工食品などをどのくらい食べていますか?それらが健康的な食生活にどのように影響するかをチェックしてみましょう。

2021年04月17日

食品の選び方が大切!

健康的な食品を選ぶ頻度をより多く

健康的な食事の代表として、地中海式ダイエットがあげられます。しかし、この食事スタイルを実践していても、菓子類や加工食品などを食べる量や頻度が増えると、その恩恵が受けられなくなってしまうという研究があります。

地中海式ダイエットとは?

地中海式ダイエットとは、地中海沿岸の伝統的な食事法です。その伝統的な食事をする地域は、生活習慣病が少ないと言われています。食事スタイルは、野菜、果物、全粒穀物、ナッツ類、オリーブオイル、魚介類が豊富で、赤肉や動物性食品に多く含まれる飽和脂肪酸が少ないのが特徴です。

研究結果から考察する

研究者のコメント

研究者は、地中海式ダイエットなどの健康的な食事の恩恵を受けるには、加工食品や揚げ物、菓子類などの摂取量を制限するべきだと言っています。

加工食品の特徴

加工食品は食品が加工される工程で栄養素が少なくなり、カロリーは増える場合が多いです。加工して揚げることでどのような栄養素の変化があるのか、じゃがいもを例に確認してみましょう。100g中の栄養素の違いを下記に示します。 ■カロリー ・蒸したじゃがいも 76kcal ・ポテトコロッケ 226kcal ■食物繊維 ・蒸したじゃがいも 3.5g ・ポテトコロッケ 2g ■カリウム ・蒸したじゃがいも 420mg ・ポテトコロッケ 250mg

脂肪の摂りすぎになる

揚げ物や菓子類は、脂質を多く含むものが多いです。脂質はカロリーが高く、カロリーを摂りすぎることで生活習慣病のもととなる内臓脂肪の蓄積や肥満の原因になりかねません。

食事選びの際にしておくべきこと

フレッシュな食品を増やす

肉料理より魚料理や豆料理を増やし、野菜や海藻、きのこ類、果物をきちんと摂りましょう。ウインナーやベーコンよりも新鮮な刺身などの魚介類、菓子類より果物にするなど、生鮮食品を選ぶことがオススメです。

加工食品の使い方を考えよう

加工食品は、生活の中で便利に使えるように工夫されています。冷凍野菜、魚の水煮缶など、できるだけ栄養素の損失が少ないものを選ぶとよいでしょう。包装の裏などに記載されている原材料には、使用量が多いものから記載されます。 先にどのようなものが記載されているか確認することで、脂質などの摂りすぎを防ぐことができます。成分表示でカロリーや脂質が多くないかなども確認してみましょう。表示をうまく活用することができるとよいですね。 【管理栄養士が解説!】生活習慣の中で高血圧を予防するコツとは?

間食と上手に付き合う

菓子類は炭水化物と脂質の含有量が多く、食事バランスが崩れる要因の1つです。食べる頻度や量を見直すこと、食べる内容を果物やヨーグルトなどに代えることもよいでしょう。 【食品表示って知ってる?】安全で健康的な食事をするためのポイント

身体に優しい食事習慣を

身体は食べたもので作られる

食品の選び方によって、地中海式ダイエットなどの健康的な食事の効果が変わってしまうようです。菓子類や加工食品などを摂る頻度を見直すきっかけにしてみてくださいね。 【参考文献】 ・LINK de DIET/不健康な食品は地中海型食事のメリットを損なう  (https://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=73930&-lay=lay&-Find.html) 閲覧日:2021年2月19日 ・厚生労働省/e-ヘルスネット情報提供/加工食品 (https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-017.html)閲覧日:年2月19日 ・厚生労働省/e-ヘルスネット情報提供/間食のエネルギー(カロリー) (https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-013.html)閲覧日:2021年2月19日 ・厚生労働省/e-ヘルスネット情報提供/食事バランスガイド(基本編) (https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-007.html)閲覧日:年2月19日 ・日本食品標準成分表2020年版(八訂)

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著者

森本 芙好(管理栄養士)

管理栄養士。体調不調をきっかけに栄養学を学ぶ。 ダイエットの失敗を乗り越えた経緯から『なりたい自分』を目指す方の役に立ちたいと思い、現在は特定保健指導、コラム執筆に携わる。 自身の食事テーマは、美容に良く、おいしい食事を楽しく食べること。 ひとりひとりの価値観を大切に、自らを大切にするための身体にやさしい食事を提案することを目指しています。


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