【たんぱく質が豊富?!】麩の魅力を管理栄養士が解説!

【たんぱく質が豊富?!】麩の魅力を管理栄養士が解説!

麩は、見た目からあまり栄養がなさそうですが、実はたんぱく質が豊富です。麩は種類が多く、それぞれに特徴があります。今回はそんな麩の魅力を、管理栄養士が解説します!

麩はどんな食べ物?

「麩」って何?

麩の原料はパンやパスタなどと同じ小麦粉です。小麦粉に水を加えると粘りが出てきます。これは小麦粉に含まれるたんぱく質と水が結合してできたもので、グルテンと言います。小麦粉からでんぷんを分離して、残ったグルテンにもち粉や小麦粉を加えて加工して作ったものが「麩」です。

麩の歴史

麩は中国から伝えられたと言われています。その時期はさまざまな説があるようですが、室町時代と言われています。動物性たんぱく質を食べていなかった僧侶が、精進料理の食材として使っていました。その当時の小麦粉は高価だったため、麩は寺院や宮中のみで食べられていました。
その後、江戸時代からだんだんと全国に広まるようになります。そして小麦粉の生産が増えてくると同時に麩の生産も増え、地域の気候や風土に合わせた特色豊かな麩が作られるようになりました。

麩の種類と特徴

生麩

グルテンにもち粉、小麦粉などを加えて蒸して作ったもの。もちもちとした食感が特徴です。よもぎやあわを加えたり、お花などに成形して色をつけたりしたものもあります。長持ちしないので、冷蔵庫で保存して早めに食べるようにしましょう。

焼き麩

グルテンに小麦粉を混ぜて焼いたもの。車麩(クルマ麩)、板麩(イタ麩)、丁子麩(チョウジ麩)、安平麩(アンペイ麩)など地域によってさまざまな形に成形されたものがあります。調理に使う前に、水かぬるま湯に漬けて戻しておきます。長く保存できるので、常備しておくことができるのも焼き麩の特徴です。

揚げ麩

グルテンに小麦粉を混ぜて油で揚げて作ったもの。仙台のあぶら麩が有名です。卵と一緒にとじた丼が有名で、その他、鍋の具材としても使われます。

麩の魅力

ダイエットにおすすめ

たんぱく質を豊富に含み脂質が少ないので、ダイエット中におすすめの食材です。たんぱく質は多いですが、必須アミノ酸のリジンが少ないため、肉や魚と一緒に食べることでたんぱく質の質を上げることができます。

さまざまな料理に使える

麩は炒め物、煮物、揚げ物とさまざまな料理に使うことができます。麩自体は淡白な味わいなので、どんな食材とも相性が良いのが特徴です。
特に焼き麩は煮汁や調味料をしっかりと吸うので、うまみのある料理になり、食材の栄養素をまるごと味わうこともできる魅力的な食材です。

麩を使ったおすすめレシピ

お肉不要!すき焼き風丼

お肉の代わりに麩を使った丼メニューです。煮汁を麩がたっぷりと吸うので、野菜のうまみを残さず味わうことができます。

▶「お肉不要!すき焼き風丼」レシピはこちら

ふーチャンプルー風

車麩を豪快に使って炒めているので、ボリュームがあって満足感の出るメニューです。車麩に卵液をしっかりと染み込ませて、ふわっとした食感に仕上げることがポイントです。

▶「ふーチャンプルー風」レシピはこちら

ヘルシーから揚げ

鶏もも肉と食感の似ている生麩を組み合わせて、から揚げにしています。鶏もも肉の使う量を減らし、少ない油で揚げることでカロリーを抑えています。

▶「ヘルシーから揚げ」レシピはこちら

新食感!麩♡レンチトースト

車麩を使ったボリュームのあるデザートです。もっちりした麩の食感が楽しく、満足感があります。通常のパンで作るフレンチトーストよりもカロリーが抑えられます。

▶「新食感!麩♡レンチトースト」レシピはこちら

まとめ

たんぱく源として考えよう

麩は使い道がわからず、どのように料理していいのかわからない人も多いはずです。たんぱく源として肉や魚の代わりになると考えると、使い方が広がりそうですね。ぜひ麩を使った料理に挑戦してみてくださいね!


【参考文献】
・共同組合 全国製麩工業会/お麩の歴史
(http://fc17470220180501.web4.blks.jp/zenfukai/index.html) 閲覧日:2021年6月13日
・全国小麦粉分離加工協会/小麦でん粉・小麦たん白について/パンフレット「小麦澱粉及び小麦たん白について」
(http://fc55190220180501.web4.blks.jp/zenbun/philosophy.html) 閲覧日:2021年7月14日

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