【ほろにが風味】ぎんなんの栄養とおすすめレシピ3選

【ほろにが風味】ぎんなんの栄養とおすすめレシピ3選

ほろ苦い味ともっちりとした食感、独特なにおいが印象的なぎんなん。イチョウの木の下に落ちているのを見かけると、秋が来たなと感じますよね。そんなぎんなんは、実は食べすぎに注意が必要な食材でもあります。そこで今回は、ぎんなんに含まれる栄養と、おすすめレシピをご紹介します。

ぎんなんってどんな食材?

ぎんなんは、イチョウの木の実

秋になったころ、イチョウ並木を歩いている時に、ベージュ色の殻に入った木の実が落ちているのを見たことはありませんか?この殻の中に入っている実が、私たちがよく知る「ぎんなん」です。イチョウの木には雄の木・雌の木があり、雌の木にのみぎんなんが実ります。

ぎんなんの栄養成分は?

美肌に効果的な「β-カロテン」

ぎんなんに豊富に含まれる栄養素の1つがβ-カロテンです。
β-カロテンは、身体の中でビタミンAに変化し働き、皮膚や粘膜を保護するのに役立ちます。また、β-カロテンは「抗酸化ビタミン」としても注目されています。しみ・しわなどの原因となる活性酸素の発生を抑えてくれるため、美肌作りには欠かせない栄養素です。

身体と心のサポート役「パントテン酸」

ぎんなんに含まれるパントテン酸は、糖質・脂質・たんぱく質からエネルギーをスムーズに作り出すのに役立ちます。また、ホルモンの働きを助けることによるストレス緩和の効果や、ビタミンCの働きを助けることによる美肌効果が期待できます。身体と心の健康に欠かせない、「縁の下の力持ち」な栄養素ともいえますね。

むくみ解消に効果的な「カリウム」

ぎんなんにはカリウムが含まれます。カリウムは、身体に水分をため込んだり、高血圧の原因になったりする過剰な塩分を身体の外に排泄してくれる働きがあります。むくみが気になるという方にはピッタリな栄養素です。

食べすぎには気を付けよう!ぎんなんの毒性について

ぎんなんには有毒成分が含まれる

実はぎんなんには、ヒトの身体に害のある成分「メチルピリドキシン」が含まれます。この有毒成分は身体の中でビタミンB6の働きを阻害して、嘔吐や下痢・けいれん・めまいなどを引き起こすおそれがあります。

この有毒成分は加熱しても消失しないので、どのように調理したとしても、食べ過ぎると食中毒の症状があらわれる可能性があるので、食べる量には注意が必要です。

5歳以下の子どもは避けた方がよい

「公益財団法人 日本中毒情報センター」によると、7個程度のぎんなんで食中毒症状を発症したという、5歳以下の患者も確認されています。このことから、「5歳以下の子どもにはぎんなんを食べさせないほうがよい」と注意喚起がされています。

ぎんなんを使ったおすすめレシピ3選

ぎんなんとアーモンドの香ばし混ぜご飯

炊いたご飯に混ぜるだけで、秋を感じられる1品に早変わり。ホックリとしたぎんなんの食感と、すだちの爽やかな香りが食欲をそそります。

▶「ぎんなんとアーモンドの香ばし混ぜご飯」のレシピはこちら

気分は居酒屋!おうちで焼きとり

焼き鳥屋メニューの定番のぎんなん串をおうちでも。華やかな色合いが食卓を彩ります。

▶「気分は居酒屋!おうちで焼きとり」のレシピはこちら

紅葉にんじんで!秋の吹き寄せごはん

見た目からも秋を楽しめる、具だくさんな炊き込みご飯です。ぎんなんのほろ苦さがよいアクセントになりますよ。

▶「紅葉にんじんで!秋の吹き寄せごはん」のレシピはこちら

まとめ

食べ過ぎに気を付けながら、秋の味覚・ぎんなんを堪能しよう

ぎんなんはパクパクとつまみやすい木の実ではありますが、食べすぎは危険な食材です。しかし、やわらかな黄色の色味はとても美しく、料理に彩りを添えるのにはうってつけ。クセのある風味が大好きという方もいらっしゃるでしょう。食べる時には量をしっかりと把握しつつ、秋の味覚・ぎんなんを満喫してくださいね。

【参考文献】
・ギンナンの食べ過ぎに注意しましょう(公益財団法人 日本中毒情報センター)
https://www.j-poison-ic.jp/report/ginkgo202010/
閲覧日:2021年9月30日

・和田 啓爾, 佐々木 啓子(2002).「「生きた化石」イチョウに含まれる特有成分とその生理活性」『科学と生物』40(5),300-305
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/40/5/40_5_300/_article/-char/ja/
閲覧日:2021年9月30日

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