【低カロリー高たんぱく食材】たらの栄養と管理栄養士考案レシピ3種
白身魚のたらは、漢字で『鱈』と書く、冬が旬の魚です。冬の料理として、たらちりなどの鍋料理がありますよね。たらはカロリーコントロールのしやすい食材でもあるのです!今回は、たらの栄養や一味違う味を楽しめるレシピをご紹介します!
2022年01月18日
たらの豆知識
よく知られているのは2種類
よく知られているたらには、「まだら」と「すけとうだら」があります。どちらも冬が旬で、淡泊な魚です。 一般的に「たら」と呼ばれるのは、まだらです。体長は1mにもなる大型の魚。脂肪が少なく、冬の鍋料理に使われます。 すけとうだらは、鮮度の低下が速いので、大部分がすり身として加工され、かまぼこなどの練り製品との材料となります。そして、「たらこ」はすけとうだらの卵です。
たらを使ったご当地めし
青森県の郷土料理には「鱈のじゃっぱ汁」という料理があり、津軽地方で正月に欠かせない、たらのアラを使った料理です。真冬の漁の最高のごちそうだったそうで、現在も浜料理として食べられているそうです。 大分県の郷土料理には、「たらおさ」という料理があります。たらのエラと干した胃を使った、甘辛い煮物です。ごはんだけでなく、酒のつまみにもよく合うそうです。
「たら」の栄養をチェック
「たら」は低カロリー!
たらの特徴は、低カロリーで高たんぱくなところです。 まだら、すけとうだらともに100g中のカロリーは72kcalと低く、たんぱく質は17g程度です。 主菜でカロリーを抑えられるとカロリーコントロールしやすくなるので、たらはダイエット向き食材としておすすめです。
ビタミンDを含む
ビタミンDは、カルシウムの吸収を助け、骨の健康を維持するために必要な栄養素です。日光を浴びることでも作られます。室内にいることが多いなど、日光を浴びる時間が少ない方は不足しやすいことが考えられます。 100g中のビタミンD含有量は、まだらは0.5μg、すけとうだらは1.0μgです。たらはビタミンDを豊富に含むわけでありませんが、ビタミンDを含む食品は少ないので、低カロリー、高たんぱくな食材として、ささみや鶏むね肉のかわりに、たらを選ぶこともおすすめです。
管理栄養士考案「たら」のレシピ3種
たらを使ったヘルシーレシピ
たらは淡泊なので、いろいろな味付けを楽しめることも魅力です。一味違う味のレシピを紹介するので、参考にしてみてくださいね。
おもてなしにも!すけとうだらのソテーコーンバターソース添え
クリーミーなコーンバタークリームがたらのおいしさを引き立てます。 ▶おもてなしにも!すけとうだらのソテーコーンバターソース添え
タラのカリっとふわっとピカタ
カレー粉を使ったピカタです。カレー粉を使うことで魚の臭みを感じにくくなりますよ。 ▶タラのカリっとふわっとピカタ
鱈のジンジャーオレンジソース
しょうがのピリッとした辛味と、オレンジの甘さと酸味のソースが、たらにマッチします。 ▶鱈のジンジャーオレンジソース
旬の「たら」を楽しもう
たら料理はカロリーコントロールにおすすめ
冬が旬で低カロリー、高たんぱくなたら。淡泊なので、ムニエル、ピカタなどの料理とも相性がよく、いろいろな味ともマッチします。お好みのソース、調理法でたらを楽しんでみてくださいね。 【参考文献】 ・東京都中央卸売市場/食の情報館/旬の差食材 水産/タラ (https://www.shijou.metro.tokyo.lg.jp/shoku/suisan/tara/) 閲覧日:2021年9月7日 ・農林水産省/うちの郷土料理/鱈のじゃっぱ汁 青森県 (https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/tarano_jyappa_jiru_aomori.html) 閲覧日:2021年9月7日 ・農林水産省/うちの郷土料理/たらおさ 大分県 (https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/taraosa_oita.html) 閲覧日:2021年9月7日 ・日本食品標準成分表2020年版(八訂)
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著者
森本 芙好(管理栄養士)
管理栄養士。体調不調をきっかけに栄養学を学ぶ。ダイエットの失敗を乗り越えた経緯から『なりたい自分』を目指す方の役に立ちたいと思い、現在は特定保健指導、コラム執筆に携わる。自身の食事テーマは、美容に良く、おいしい食事を楽しく食べること。ひとりひとりの価値観を大切に、自らを大切にするための身体にやさしい食事を提案することを目指しています。