ダイエットに効果的な運動のタイミングっていつ?管理栄養士が解説します。
リバウンドしないためにも、ダイエットには運動習慣が必要といわれるけれど…どうせなら、一番体脂肪が燃えるタイミングで運動したい!では、ダイエットにいい運動時間って一体いつなのでしょうか?今回は諸説ある「一番運動が効果のある時間帯」について管理栄養士が解説いたします。
2016年03月04日
運動するなら食前?食後??血糖値や基礎代謝アップの点から考えると…
食前運動のメリット
■空腹時は血糖値が低く、血液中にブドウ糖がない場合には脂肪をエネルギーとして使うようになります。このため空腹時の運動は脂肪燃焼に効果的と考えられます。また、運動をすることで一時的に血糖値が上がり空腹感が和らぎ、過食を防ぐメリットもあります。 ■運動後30分以内にたんぱく質を摂る(食事をする)ことで筋肉の合成が高まり、筋肉が増えることで基礎代謝が上がって、体脂肪減少につながります。
食後運動のメリット(食後30分位に運動を始めるのがカギ)
■空腹時の運動はエネルギー不足で力がでませんよね。からだにエネルギーが満たされている食後に運動すれば、パフォーマンスが上がるため、エネルギー消費が大きくなるメリットがあります。 ■食後30分に運動を始めると、血糖値の急激な上昇を抑えることができます。血糖値が急激に上昇してしまうと、余分な糖分を吸収しやすくなるため太りやすくなるのです。 血糖の上昇が始まる食後30分位から「腹ごしらえ」がてら、速足で歩幅を大きくしたウォーキングがおすすめです。
運動するなら朝?夜?
1日の自律神経のリズムを考えると…
自律神経は発汗や心拍、血管の調整、消化など、体のあらゆる器官に対して重要な働きをしています。無意識的にオートマチックに制御されていて、自分の意志で動かすことはできません。 また自律神経は、交感神経と副交感神経の2つの種類に分けられます。私たちが朝から日中活動している時には交感神経が優位になってエネルギー消費も高まります。夕方から夜に向かうにつれ、体がリラックスした状態に、睡眠時は副交感神経が最も働き、消化を促します。 つまり、交感神経は消化器官「以外」を活性化させます。また副交感神経は消化器官を活性化させ、そのほかの働きは抑制させるのです。 自律神経のリズムから考えると、消費エネルギーが高まる朝~日中に運動して、夕方以降は体を休めることが自律神経を整えつつ運動効果も高める事が、からだに優しく、ダイエットにも効率的なリズムといえます。
リバウンド防止には、運動+食事が必要
食事だけのダイエットで体重を減らした場合、筋肉や骨の量が減って、体脂肪は増えてしまうことがあります…なんと基礎代謝も落ちて、逆に太りやすい体になってしまうのです! 運動での消費エネルギーだけで減量することは難しいですが、食事や生活習慣に気を付けて、気持ちよく からだを動かす運動習慣を取り入れることで健康を維持しつつ、リバウンドを防ぎましょう。
まとめ
運動は食前でも食後でもどちらもメリットがあります。運動しやすい時間に、運動する!ということに意義があります。 できれば午前中の運動が理想的なので、取り組める方は早朝のラジオ体操から始めてみませんか?気持ちの良い1日のスタートを切るきっかけにもなりますよ!
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著者
水谷 俊江(管理栄養士)
南米、北米で10年間生活した中で、改めて日本人の食文化の偉大さを感じました。美容クリニックでのダイエット指導、特定保健指導での相談業務に携わり、現在では「食」をテーマにしたコラムを執筆しております。世界の食文化と同じように、お一人お一人のお食事の環境や歴史は異なります。今の生活の中で無理なく太る習慣が改善できる方法をオートクチュールで提供いたします。