【管理栄養士が疑問を解決!】「魚肉ソーセージ」がダイエット中に大活躍するってホント?!
魚肉ソーセージは包装を剥がすだけで、そのままでも手軽に食べることができて、ご家庭でも大活躍する便利食材ですよね。今回は【魚肉ソーセージ】について管理栄養士が栄養成分やレシピなどを簡単にお伝えしますので、是非参考にしてみてください♪
2018年05月01日
どうやって作られているの?
魚肉ソーセージは、スケトウダラなどの魚肉のすり身と食用油脂、調味料、香辛料、結着剤(デンプン・植物たんぱく・卵白など)、酸化防止剤などを加えて練り合わせてから、ケーシング(袋)に詰めて加熱して作られたものです。魚肉ソーセージと呼ばれるものは、魚肉が50%以上、つなぎが50%未満、植物性たんぱく質が20%未満とJAS(日本農林規格)で定められています。
魚肉ソーセージの特徴
原材料の魚の種類によって、ソーセージの色が茶色、灰色、乳白色などやピンク色に着色したものなど様々な魚肉ソーセージが流通しています。包装を剥がした場合は、できるだけ早めに食べる方がいいですが、開封してない場合は常温保存できるのも嬉しいですね。年中流通しており、手軽に手に入る食品ですし、保存が効くので大変便利な食材です。
どんな栄養があるの?
主成分は、たんぱく質と炭水化物です。原材料が魚のすり身なのでたんぱく質が多く、製造工程ででんぷんをつなぎにするため、炭水化物量も多くなります。そのほか、骨や歯の材料になるカルシウム、脂質とたんぱく質の分解に働くビタミンB2が豊富に含まれています。
ウインナーソーセージと比較すると?!
魚肉ソーセージとウインナーソーセージの栄養価を比べると、以下の通りになります。 魚肉ソーセージ(100gあたり) ■エネルギー:161kcal、 ■たんぱく質:11.5g ■脂質:7.2g ■炭水化物:12.6g ウインナーソーセージ(100gあたり) ■エネルギー:321kcal ■たんぱく質:13.2g ■脂質:28.5g ■炭水化物:3.0g ※日本食品標準成分表2015年版(七訂)参考 魚肉ソーセージは商品によって異なりますが、1本の重量はおよそ90g~100gです。同じ重量(g)で比較してみると、魚肉ソーセージはウインナーソーセージに比べて脂質が1/4ほど少ないため、同じたんぱく質源の食品でも低エネルギーです。魚肉ソーセージは低脂肪で高たんぱくの食品なんです。
カルシウムやDHAも豊富!
魚肉ソーセージは、ビタミンB2や不足しがちな栄養素であるカルシウムもとれるのはもちろん、DHAの摂取を目的にこれらを多く含む原材料や魚油を加えて製造している商品もあるんです。 不飽和脂肪酸のDHAは、余分なコレステロールや中性脂肪を減らしたり、記憶力や集中力のアップなど脳の働きを高める効果も期待されているため、意識してとることが推奨されています。しかし、肉類に多く含まれている飽和脂肪酸は血液中の中性脂肪やコレステロールを増やして血流を悪くすると言われているので、畜肉を加工したソーセージやハムなどは摂りすぎないように注意すべき食品です。魚肉ソーセージは低脂肪で高たんぱく、さらにビタミンB2やカルシウム、DHAもとれる栄養価が高い便利な食品。食卓では大活躍の食材でしょう。 ▶【管理栄養士が解説!】「フルーツグラノーラ」を食べる時に注意したいポイントって?
食べ過ぎないように注意!
魚肉ソーセージは塩分が多い!
魚肉ソーセージ1本(100gあたり)の食塩相当量はおよそ2.1gであり、高塩分の食品です。 日本人の食塩摂取量の目標値は、男性は8.0g/日未満、女性は7.0g/日未満。高血圧の場合の減塩目標は、男女ともに6g/日未満です。また、塩分を摂りすぎている生活が続くと高血圧やむくみ、腎機能低下の原因となります。このようなことを予防するためにも、塩分を控えることが大切ですが、日頃から意識していないと、1日に10g以上もの塩分を摂っている可能性があると言われています…。 塩分は1食あたり2〜3gくらいに抑えることが理想ですが、魚肉ソーセージを1本食べるほかに、味の濃いめの料理を食べると塩分を摂りすぎてしまいます。1本丸ごと使うのではなく、半分だけにして残りは冷蔵保存するなど、1度にたくさん食べ過ぎないように注意しましょう。 ▶【無理なくできる減塩術】管理栄養士が教える減塩のポイントって!?
おすすめレシピ
今回ご紹介するレシピは、畜肉のソーセージやハムやを使っていますが、代わりに魚肉ソーセージを使うと脂肪分をカットできてカロリーダウンに繋がりますよ。畜肉のソーセージやハム、魚肉ソーセージはどちらも塩分が多いので、たくさん使いすぎないように使用量には注意しましょう。
レンジで簡単!スパイス香る玄米ピラフ
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きのこたっぷり豆乳クリームオムライス
食物繊維たっぷりのきのこを使ったオムライスです。さっぱりした豆乳クリームでいただきます。 ▶「きのこたっぷり豆乳クリームオムライス」レシピはこちら
まとめ
魚肉ソーセージは保存性に優れているうえに、手軽にたんぱく質源の食品をとることができる便利な食品ですね。しかし、塩分も多いので食べ過ぎないように注意しておきましょう。いつもの料理で畜肉のソーセージやハムを使う代わりに、カロリーダウンを目的として魚肉ソーセージを使い、低脂肪で高たんぱくな料理にしてみてはいかがでしょうか?ご紹介したレシピもぜひ参考にしてみてくださいね♪
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著者
DietPlus管理栄養士(管理栄養士)
「正しく食べてやせる」ダイエットを実践できる様々なダイエットサポートサービスを提供。個人の生活習慣からやせない理由を発見できる「ダイエット診断」ほか、コラム等でダイエット情報を配信。また、アプリ「ダイエットプラス」では、食事改善をメインとした管理栄養士によるダイエットサポートサービスを提供しています。