【酸っぱさがやみつきに】管理栄養士が厳選した「梅レシピ」で夏バテ知らずの体に!
夏がはじまると体が暑さに慣れず、調子が悪いとお悩みの方には、酸っぱくて美味しい梅を使ったレシピがおすすめです。今回は、管理栄養士が厳選した梅レシピをご紹介します。古くから日本で食べられてきた梅を取り入れ、暑い夏を元気に過ごしましょう!
2020年07月13日
梅の種類
観賞用と食用に分けられる
2月から3月にかけて開花する梅の花を見ると、冬が終わり春の訪れを感じますよね。梅には大きく分けて、花を鑑賞するのを楽しむことが目的の「花梅」と梅の実を味わうことが目的の「実梅」に分けられます。
収穫時期によって使い分ける
実梅は梅干しや梅酒などに加工されますが、収穫時期によって使用の用途が違ってきます。実がまだ未熟な段階で収穫する青梅は、主に梅酒や梅シロップに使われます。実が熟して黄色くなってから収穫した完熟梅は、主に梅干しに使われます。
品種によって特徴が違う
実梅の中でもたくさんの品種が栽培されています。それぞれ特徴が異なりますので、品種による違いを食べ比べしてみるのも面白そうですね。 ■南高梅 和歌山県が原産で、実梅の中で最も知られている種類です。粒が大きく肉厚なことから梅干しや梅酒、梅シロップなど様々な用途に使うことができます。特に大粒で皮が薄く柔らかいため、梅干しにすることで南高梅の良さを味わうことができます。 ■古城 南高梅と並び、和歌山県が原産です。古城は主に青梅で収穫され、皮がしっかりしていることから、梅酒作りに使われます。別名で「青いダイヤモンド」とも呼ばれており、果実が美しいことで有名です。 ■甲州最小 別名「甲州小梅」と呼ばれ、山梨県で多く栽培されている品種です。果実が小さく皮が硬いという特徴を生かして、カリカリ梅干に加工されています。
暑い夏には梅がおすすめ!
食欲がないときに
気温が高くなると、体が暑さについていかず、食欲が出ないことありますよね。そんな時には梅干しを使った料理がおすすめです。酸味のある梅干しは唾液分泌を促して、食欲を増進してくれます。また、唾液の中に含まれているアミラーゼという消化酵素の分泌を促すことで、消化をサポートしてくれます。 【食欲がないときにはこれ!】薬味以外にも使える「みょうが」を使ったレシピ5選
食中毒予防
暑くなってくると心配なのが食中毒。特に夏のお弁当は食中毒が心配ですよね。梅干しに含まれているクエン酸には、食中毒を引き起こす黄色ブドウ球菌や病原性大腸菌(O-157)の増殖を防ぐ効果があります。ご飯の真ん中に梅干しを入れた日の丸弁当は、食中毒を防ぐという意味でも、先人の知恵と言えますね。 【夏の定番メニュー】そうめんをダイエット中に取り入れる方法
熱中症予防
夏本番を迎えると、注意したいのが熱中症です。気温が上がり体温の調整機能が効かなくなったり、汗をかくことで体から水分が失われることで起ります。汗とともに体から塩分も出ていってしまいますので、水分補給とともに、塩分の補給も必要です。 梅干しは1粒(10〜15g)あたり約2gの塩分が含まれていますので、食事から熱中症予防ができます。しかし、塩分量が多く食べすぎると体調を崩すこともありますので、食べる量の目安は1日1〜2個を目安にしましょう。
暑い日に食べたい!梅を使ったおすすめレシピ
春菊ときのこのレンチン梅おかか和え〈44kcal〉
夏は火を使う料理は、キッチンが暑くなり億劫ですよね。そんな時には、電子レンジを活用しましょう。レシピは春菊になっていますが、ほうれん草や小松菜など、他の青菜を使ってもおいしく作れますよ。 ▶「春菊ときのこのレンチン梅おかか和え」のレシピはこちら!
長いもの梅わさびソース〈69kcal〉
さっぱりとした料理は、食欲がないときにも食べやすいですよね。さらに、長芋には消化酵素が含まれていますので、胃腸が弱っているときにもおすすめです。 ▶「長いもの梅わさびソース」のレシピはこちら!
梅ひじきの和風ポテトサラダ〈141kcal〉
汗をかくとナトリウム(塩分)とともに、カリウムも失われてしまいます。カリウムが豊富なじゃがいもと、梅干しの塩分で、暑い夏を乗り越えましょう。 ▶「梅ひじきの和風ポテトサラダ」のレシピはこちら!
鶏むね肉のつるりん梅ダレしゃぶしゃぶ〈246kcal〉
鶏むね肉に片栗粉をまぶすことで、つるりとした食感が楽しめます。おかずとしても良し、そうめんなど、麺の上にのせても美味しいですよ。 ▶「鶏むね肉のつるりん梅ダレしゃぶしゃぶ」のレシピはこちら!
焼き梅の簡単お吸い物〈13kcal〉
こんがり焼いた梅の味わいを存分に味わうお吸い物。簡単に作れますので、疲れているとき、食欲がないときに活躍してくれそうですね。とろろ昆布を加えたり、ご飯を入れてお茶漬け風にしたりとアレンジ自在なところも良いですね。 ▶「焼き梅の簡単お吸い物」のレシピはこちら!
まとめ
先人の知恵を食事に取り入れよう!
「梅はその日の難逃れ」という諺がありますが、これは梅干しを朝食べることで、1日災いから逃れられるという意味です。このことわざのように、私たち日本人は昔から梅干からパワーをもらってきました。先人から受け継がれてきた梅干しを食べて、暑い夏を元気に楽しく過ごしましょう。 【参照】 紀州梅効能研究会「食中毒予防」 ※閲覧日:2020年5月22日 (http://www.umekounou.com/effect/foodpoison.html)
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著者
河村 桃子(管理栄養士)
管理栄養士として病院やクックチル(食材を調理加熱したあとに急速に低温冷却しチルドの状態で管理する調理法)のコンサルティング、栄養専門学校講師の業務に携わる。現在はフリーランスの管理栄養士として、「今日の食事で明日の自分は変わる」をモットーに、コラム執筆や特定保健指導、レシピ提案、食事講座など働く大人の食事サポートを行っている。